「海軍割烹術参考書」を当時のまま再現した洋食レストラン


コンソメスープ

【コンソメスープ】
当店のコンソメスープは鶏のネックと石垣牛のミンチからじっくりと3日間かけて丁寧に仕込んだ透明度の高いスープです。
香味野菜には玉葱、人参、セロリを使い仕上げています。
牛肉本来の旨味に鶏肉の旨味も加え素材の良さをじっくりと引き出し琥珀色と香りの豊かさもお楽しみ下さい。

【history】
もともと「コンソメ」とは、仏語で「完成された」という意味で、中世から見られるようになった。基本的な作り方は、牛肉・鶏肉・魚などからとった出汁(ブイヨン)に脂肪の少ない肉や野菜を加えて煮立てる。

完成したスープの色は澄んだ琥珀色でなくてはならず、コンソメが濁っていることは許されない。煮込むことで具材から茶色が染み出るとともに、アクが出てスープが濁るので、アクをまめにすくうほか、卵白や卵の殻をくわえてアクを吸着させる。さらに漉した後で浮いた脂分を取り除く。レストラン等ではこれらの手順は厳密に行われ、さらに焦がした野菜やカラメル等で着色し、綺麗な琥珀色を完成させることもある。見た目は単純だが、非常に手の込んだスープである。

熱いまま出す場合には冷めるのが早い上にゼラチン質を含むため、注意を必要とする。また、冷やして飲む場合もある。多くの場合は様々な付け合わせとともに出され、風味豊かであるわりに満腹感は与えないため、コースのはじめに食欲を刺激するのに理想的なスープのひとつである。